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市長就任後、初めての議会の冒頭に行われた所信表明の内容をお知らせします。

はじめに

 先の東根市長選挙において、議員の皆様をはじめ多くの市民の皆様方の温かいご支援を賜り、第9代東根市長に就任いたしました。市政運営を担わせていただく責任の重さに、改めて身の引き締まる思いがいたします。
 私は、この東根市で生まれ、豊かな自然、温かな人々のつながりの中で育ってまいりました。平成元年に東根市役所に奉職して以来36年間、税務、商工観光、生涯学習、交流、政策、健康福祉、議会など幅広い行政の現場で働き、さまざまな方々と意見を交わし、多様な考え方を学ばせていただきました。また昨年度一年間は、副市長として市政運営に携わってまいりました。
 市職員そして副市長として、長く土田市長を支えてまいりましたが、その間、将来を展望した土田市長の強力なリーダーシップのもと、東根市が飛躍的な発展を遂げていく姿を目の当たりにしてまいりました。その歩みの中で、私が一貫して胸に抱いてきたのは、「私を育ててくれた東根市を、もっともっと魅力的で住みやすいまち、住み続けたいまちにしたい」という強い思いであります。
 私は、土田市長のまちづくりを継承しながらも、長年の行政経験を活かし、時代の変化に即したまちづくりに進化・発展させてまいります。そして、 市民の皆様の声を広く聴き、対話を重ね、市民目線の市政運営を行ってまいります。
 また、土田市長が掲げてきた政治信条「誠実、公正、実行」を基本姿勢として受け継がせていただき、困難なことがあっても課題と真摯に向き合い、誠心誠意取り組み、東根市の明るい未来を、市民の皆様とともに切り拓いていく所存であります。

 さて、現在本市は、第5次東根市総合計画の目指す都市像「豊かな環境 みんなが選ぶ 住みよいまち」の実現に向け、さまざまな施策を掲げ、事業を進めているところであります。本計画はちょうど折り返し地点を過ぎ、後期計画がスタートしたばかりであります。これをしっかりと継承し、掲げる施策を着実に進めていくことが、本市の持続的な発展につながるものと思っております。同時に、現在実施している事業に、さらなる工夫やブラッシュアップを加えることで、より魅力的で住みよいまちになると考えております。
 こうしたことを踏まえ、私の任期中に、特に力を入れていきたい、また、新たにチャレンジしていきたいと考えている施策について、後期計画のまちづくりの目標に沿って申し上げてまいります。

1つ目の目標「みんな元気にいきいき暮らす 健やかで住みよいまち」

 東根市で子育てをしたい、東根市で子育てをして良かった、と思っていただける環境に磨きをかけ、引き続き、妊娠・出産期から高校生までの、切れ目のない子育て支援施策を充実させてまいります。同時に、年を重ねても、心身に障がいがある方も、住み慣れた地域で安心して暮らせる福祉のまちづくりを推進してまいります。
 今年、土田市長の念願が叶い、検診センターの整備が事業者施行のもと進められ、来春のオープンに向けた準備が行われています。各種検診が格段に受けやすくなる好機を捉え、検診センターと連携した健康づくり事業を展開いたします。
 北村山公立病院の建て替えに関しては、本市はもとより、北村山三市一町の大きな課題となっていることはご案内のとおりでありますが、粘り強く関係機関に対する財政支援を要望しながら、幅広く柔軟に検討してまいります。また、経営に関しても医師確保を含め、県の参画がなければ非常に厳しい状況にあります。地域住民の生命と健康、さらには村山地域の医療体制の堅持に大きな役割を果たす本病院の重要性について、継続して県に理解を求めてまいります。

2つ目の目標「自然と環境を未来につなぐ 安全・安心で快適なまち」

 激甚化、頻発化する自然災害に備え、市民の生命と安全を守るための取り組みをなお一層強化します。また、豊かな環境を次の世代に引き継ぐため、行政・市民・事業者が一体となった環境保全の取り組みを推進してまいります。
 本市の発展や快適なまちづくりに大きな役割を果たす都市基盤の整備にも、継続して取り組んでまいります。特に、仙台圏と山形圏を結ぶ大動脈であり、重要物流道路の指定を受ける国道48号については、関係機関と連携し、事前通行止区間の解消やバイパス化に向けた働きかけを粘り強く行ってまいります。また、まちの変化に対応し、生活の利便性を高める道路整備を行ってまいります。さらに、公園の魅力アップに取り組み、まちの中に癒しと安らぎの空間を創ってまいります。
 さくらんぼ東根駅西口は、同駅に隣接し、西に国道13号や大型商業施設を臨むエリアであり、新たな交流やにぎわい、魅力ある都市景観を創り出す可能性を秘めています。このエリアの未来について検討し、まちの新しい顔をつくるチャレンジをしたいと考えております。
 また、少子高齢化が進む中、公共交通体系のあり方の検討、空き家対策の強化についても、急務と捉え取り組んでまいります。

3つ目の目標「力強く魅力いっぱいの 産業と交流のまち」

 本市の特性を活かした産業振興を目指し、基幹産業である農業の振興、とりわけ日本一を誇るさくらんぼを絶対に実らせるための支援、それぞれ歴史や特色をもつ商工業者の経営基盤を力強く支える制度を充実させていきます。また、産業を活性化するデジタル化についても推進してまいります。
 本市は企業にとって魅力的な立地条件が整っており、地理的優位性を活かした企業誘致についても検討してまいります。
 先般、米国の有力誌「ナショナルジオグラフィック」が発表した2026年に行くべき世界の旅行先25選において、山形県が日本から唯一選出されたこともあり、国内外からの観光需要の高まりが期待されます。こうした状況を踏まえ、関係機関と連携し、観光誘客や交流人口の拡大を図ってまいります。

4つ目の目標「心豊かな人を育てる 教育と文化のまち」

 一朝一夕には成しえない、教育による人づくりとまちづくりを市政運営の要として継承してまいります。
 本市が力を入れてきた、確かな学びを支えるための教育環境、きめ細やかな教育支援については、時代の変化に対応しながら推進してまいります。  
 現在、学校によって児童・生徒数に差があることはご案内のとおりであり、その特色を活かした学校経営が行われているところであります。しかし、将来的な児童・生徒数の動向を考えるとき、今のままの学校規模で良いのかという議論は、避けて通れない課題であると認識しています。議論を進めるためにも、さまざまな意見を丁寧にお聴きすることからスタートしたいと考えております。
 また、心豊かにいきいきと暮らすために欠かせない、芸術・文化、スポーツの振興にも継続して取り組んでまいります。

5つ目の目標「市民みんなの力でつくる 笑顔輝く協働のまち」

 これまでと変わらず、「市民と行政の協働によるまちづくり」を合言葉に、市民のきめ細やかで柔軟な発想を大切にした市政運営を行ってまいります。
 本市では、NPO法人への業務委託や、指定管理者制度による公共施設の管理運営、PFIによる公共施設等の整備・管理運営を行うなかで、民間のノウハウを活かした業務や運営により、市民サービスの充実が図られてきました。今後も、まちづくりの重要なパートナーである受託団体の皆様との連携を深めてまいります。
 また、市民参画を推進するため、デジタル技術の活用など、新しい手法についても積極的に取り入れ、多くの市民が市政に参加しやすい仕組みを作ってまいります。

大けやき行政の推進

 これまで掲げたまちづくりの目標を計画的に推進するための基盤となる行財政運営については、人口減少の局面を迎え、将来世代に健全財政を引き継いでいくため、より一層の効率化と透明性の確保を図ってまいります。同時に、多様化・高度化する行政ニーズに的確に対応できる持続可能な市役所を目指すとともに、各種手続き等における利便性の向上を図るため、行政のデジタル化を推進してまいります。
 また、デジタル化が進む中、情報発信のあり方についても検討し、効率的かつ市民の皆様が必要としている情報が的確に届くような取り組みを行ってまいります。

結びに

 以上、市政運営に臨む、私の基本的な姿勢と、今後重点的に取り組んでいく施策について申し上げました。
 先般公表された、令和7年の国勢調査速報値によると、本市の人口は、47,405人と、前回令和2年の調査時より、277人の減となりました。減少率は0.58%と、県内で最も小さいものの、人口が増え続けてきた本市もいよいよ、人口減少の転換点にあるという危機感を持っております。
 加えて、デジタル化の進展、止まらない物価高、自然災害の激甚化・頻発化など、私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。そのような時代にあって、行政だけ、まして一人のリーダーだけで施策を進めていくことは困難です。だからこそ、市民の皆様の声に真摯に耳を傾け、市議会議員の皆様と丁寧に議論を重ね、市職員と目的をしっかりと共有し、市政に関わる全ての皆様とともに、市政運営を進めてまいりたいと考えております。
 市民の皆様に、東根市に住んで良かった、住み続けていきたいと思っていただけるよう、また、これから生まれてくる子どもたちが、この東根市に生まれ育ったことを誇りに思ってくれるよう、全身全霊を傾け、取り組んでまいります。
 議員の皆様をはじめ、市民の皆様お一人おひとりのご理解とご協力を切にお願い申し上げ、私の所信といたします。

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