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Hallo(ハロー) allerseits(アッラザイツ)!皆さんこんにちは。
 ドイツのポツダム市で暮らしているベロニカです。

 今回は、私が最近ハマっている食べ物を紹介します。それはHagebutte(ハゲブッテ)(=ローズヒップ)です!最近、朝食でよくハゲブッテジャムを食べています。ジャムというよりは、どちらかというとペーストのような感じで、酸っぱすぎず、ほんのりした酸味と甘味がおいしいです。

 ハゲブッテはバラ科の果実で、昔のドイツでは、秋から冬まで森で自生しているハゲブッテを、おばあちゃんたちがよく採りに行き、お茶やジャム、はちみつ漬けなどにしていました。今では、お茶もジャムもスーパーで売っているため、採りに行く人は少ないです。

 ハゲブッテにはビタミンCが豊富に含まれていて、「ビタミンの爆弾」とも呼ばれています。ビタミンC以外の栄養分もたっぷり含まれています。そのままでもおいしく食べられますが、実を乾燥させたり、種を圧搾してオイルを抽出したりして、ハーブティーや料理、スキンケアなどに古くから用いられてきました。

 12世紀に活躍したドイツ薬草学の祖、聖ヒルデガルトは、「ローズヒップは肺の症状に効き、胃を丈夫にする」と書き残しています。

 日本ではハゲブッテが栽培されているか分かりませんが、もしハゲブッテを手に入れたら、ごはんと一緒に炊き込んだ「ハゲブッテごはん」を作ってみるのもオススメです。

 ちなみに、ハゲブッテの語源は諸説ありますが「Hage(ハゲ)」は「Hagan(ハガン)」(=古いドイツ語でトゲの意味)からきていて、「Butte(ブッテ)」は「Butzen(ブッツエン)」(=リンゴや洋梨などの芯をさす)という言葉が語源だそうです。

ローズヒップ1

ハゲブッテジャム

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