本文へ移動
日本一の生産量を誇るさくらんぼについて紹介します。

さくらんぼのイメージ画像

さくらんぼについて

1.さくらんぼが日本に入ってきたのはいつごろか。

  • さくらんぼは、トルコ原産のバラ科の植物で、ヨーロッパの地中海沿岸やアメリカ西海岸で多く作られています。
  • 日本へは、明治の初めころにヨーロッパやアメリカから導入され、全国に苗木が配布されました。山形県でもこのころ植え付けされたようです。

2.主に山形県で栽培されるようになったのは、なぜか。

  • 山形県は、夏は暑く梅雨のときも雨が少なく、風も強くないなど、さくらんぼが育つのに適した気候であることから、山形県内で多く栽培されるようになったといわれています。
  • 山形県は、全国の約6割の栽培面積、およそ7割の生産量となっており、うち 東根市は、全国の約2割の生産量を誇り、 日本一 となっています。
種類 早生種(はやい) 中生種(中くらい ) 晩生種(おそい)
収穫期 月下旬〜6月上旬 6月中旬〜下旬 7月上旬〜中旬
品種名 日の出、セネカ
シャボレー
紅さやか
高砂(たかさご)
佐藤錦(さとうにしき)
山形美人
ナポレオン
南陽(なんよう)
紅秀峰(べにしゅうほう)

3.さくらんぼは、どのようにして作られているか。

  • さくらんぼ栽培のイメージ画像さくらんぼは、10アールあたり10本〜15本ほど植えます。
  • 果樹のほとんどは、同じ品種だけでは実を付けないので、違う品種と混ぜて植えます。さくらんぼの場合は、佐藤錦を中心にナポレオンやその他の品種と混ぜて植えます。
  • さくらんぼは、雨が降ると実が割れるので、右の写真のようにパイプハウスを設置し、6月はじめに屋根の部分にビニールをかけます。
  • ハウスのサイド側は、野鳥(スズメやムクドリ)から守るため、ネットを張ります。
  • さくらんぼは、太陽の光にあたると赤く色づきます。樹の下は光にあたりにくいので、樹の下に銀色の反射シートをしきます。
  • さくらんぼの実を大きくするため、芽のときと青い実のときに間引き(つみとり)をします。また収穫が近づくと、葉をつんで太陽の光が多くあたるようにして、収穫のときをむかえます。

マメコバチについて

マメコバチについて さくらんぼは、自然のままでは受粉しません。このため、農家では河原などに生えている「葦(よし)」を刈り取ってきて、これを束ねて果樹園においておきます。
 マメコバチは約1センチメートルくらいの小さな蜂で、果樹や草花などの花粉を集めて筒状になった葦の中に「花粉だんご」をつくり、そこに卵を産みます。
 卵からかえった幼虫は、花粉だんごを食べながら大きくなり、さなぎになって冬を越し、春に暖かくなると成虫(はち)になり飛び立ちます。マメコバチが盛んに花粉を集めるとき、さくらんぼの花が受粉するのです。

4.さくらんぼ作りで大切なことは何か。

 さくらんぼの弱点(弱いところ)は次のとおりです。

(1)霜に弱い

  東北地方には、4月中旬から5月上旬にかけて霜が降ります。これを晩霜(おそじも)といいます。この現象は、冷たい空気が下に降りて、零度以下になると「霜が降りる」現象があらわれ、花のめしべが枯れてしまい、実になりません。
 このため、果樹園に防霜ファン(大きな扇風機のようなもの)を設置し、これを回して上の比較的あたたかい空気と混ぜて霜をふせいだり、大きな石油温風機を運転して、果樹園の温度を上げて霜が降りるのをふせぎます。

(2)雨に弱い

 さくらんぼが赤く色づきはじめるころ、日本は梅雨の季節をむかえます。さくらんぼは雨にあたると実割れします。このため、パイプハウスを設置し、屋根の部分だけにビニールを張り、雨がかからないようにします。(雨よけハウスという)

(3)鳥に食べられる

 スズメ、カラス、ムクドリなどの野鳥は、さくらんぼが大好きなので、何もしないと多くが食べられてしまいます。このため、パイプハウスのサイド側にネットを張り、野鳥の侵入をふせぎます。

(4)病気に弱い

 さくらんぼは灰星病(実がくさる)やミバエ(1ミリくらいの小さなハエがさくらんぼの実に卵を産みつける)、ハダニ(葉の裏に住みつき、汁を吸う)が発生するため、大型防除機(スピード・スプレヤーという)で年に数回防除します。最近は、農薬による健康への害をなくすため、防除の回数を減らしています。

5.さくらんぼをおいしく作るため、工夫していること

 さくらんぼで最もおいしい品種は「佐藤錦」ですから、農家の方は約8割は佐藤錦を植えています。
 10数年まえまでは、雨が降ると実が割れるので、あまり赤くならないうちに収穫していましたが、現在は雨よけハウスを設置しているので、十分に熟して真っ赤になった甘くておいしいさくらんぼを収穫しています。

さくらんぼ栽培ごよみ

さくらんぼの
様子
仕事の内容  

  休眠 (雪がつもる)
せんてい(枝切り)をします
 
  つぼみ (雪がとける)
余分な芽をつみます
上旬   病気を防ぐため、防除します
(霜がおりる)
さくらんぼの花
中旬  
病気を防ぐため、防除します
下旬 開花 マメコバチが飛んで受粉します
上旬 結実 病気を防ぐため、防除します さくらんぼの雨よけハウス
中旬 青い実がなる 余分な実をつみ、さくらんぼの実の数を調整します
(さくらんぼの実を大きくするため)病気・害虫を防ぐため、防除します
果樹園の草刈りをします
下旬  
上旬 青い実が大きくなる さくらんぼの実割れを防止する
ため、雨よけハウスにビニール
と防鳥ネットをかけます
熟したさくらんぼ
(佐藤錦)

中旬

下旬

佐藤錦が赤く色づき始める(20日ころ)

実が赤くなる

(佐藤錦の収穫)

(梅雨にはいる)
色つきを良くするため、反射シートをしきます  

さくらんぼの収穫を始めます

収穫したさくらんぼを透明パックなどに詰め、段ボールの化粧箱に入れて、全国に出荷します

上旬 (ナポレオンの収穫) 雨よけ用のビニール・防鳥ネット・反射シートを取りはずす
果樹園に肥料をやります
果樹園の草刈りをします
病気・害虫を防ぐため、防除します
さくらんぼのパック詰め作業
中旬 (収穫が終わる)
下旬
       
11
12
  葉が落ちる
休眠に入る
(雪が降る)  

 

お問い合わせ

農林課
電話 0237−42−1111 内線(2752)
ファックス 0237−43−1151
メールアドレス nourin@city.higashine.yamagata.jp   

 

 

ホームページアンケートにご協力ください

ページ内容改善の参考とするためにご意見をいただいています。

このページの内容は分かりやすかったですか?

このページは見つけやすかったですか?

文字サイズ

サイトガイド