令和7年6月 さくらんぼタントクルセンター開館20周年
さくらんぼタントクルセンター開館20周年
6月はさくらんぼに彩られ本市が最も輝く季節であります。昨年のさくらんぼは県内全域で高温障害に見舞われ、近年にない凶作となりました。県内ではふるさと納税の返礼品や店頭でのさくらんぼ不足が多く発生しました。市内でも多くの生産者が被害を受け、市としては遮光シートの補助や利子補給事業などにいち早く取り組んだところです。高温障害対策として昨年度から県や市においてさまざまな支援を実施しており、今年こそはさくらんぼ生産量日本一として、生産者の努力が報われ、楽しみにしている全国の消費者にも喜んでいただける良い年になってほしいと思います。
今年は山形県内で果樹栽培が始まって150周年。全国に誇る果樹王国として、生産者そして県や農協などの関係機関と一体となって高温障害に強い産地づくりに引き続き取り組んでまいります。
さて、さくらんぼタントクルセンターが開館から20周年を迎え、先日記念式典が行われました。開館以来、施設全体の来場者数は600万人、けやきホールは255万人を超えています。私は市長就任以来、子育て支援を強く進めてまいりましたが、その象徴として整備した施設であります。子どもの元気な成長は親にとって何よりうれしいものであり、冬期間は屋外で体を動かす機会が減る子どもたちに、元気に遊んでもらいたいと願い整備したものであります。その後に整備したあそびあランドと合わせ、「子育てするなら東根市」の代表的な施設として多くの皆さんに愛されています。
今では県内に同様の施設が増えてきておりますが、開館当初は全国的にもめずらしく、子どもの旺盛なチャレンジ精神を満たす「多少のすり傷などはお持ち帰り」のコンセプトも話題となり、皇太子殿下の行啓をはじめ少子化担当大臣の視察など、全国的に大きな注目を集めました。
リニューアルなども行いましたが、20年たった今でも多くの子どもたちが走り回る姿は変わりません。その間、移り行く親子のニーズに対応しながら、さまざまな企画で運営を続けているNPO法人クリエイトひがしねの皆さんに感謝申し上げます。
子どものころ遊んださくらんぼタントクルセンターに親として訪れている市民の方もいらっしゃると思います。子どものころの楽しかった思い出として、今度は自分の子どもに同じ体験をさせ成長を見守ることは、本市にとって子育て支援のリレーのようであり、大変うれしく感じています。